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東シナ問題を教育課程に 愛国心育成を図る、イロイロ州

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イロイロ州議会は中等教育課程に西フィリピン海(南シナ海で比が権益を有する海域)についての議論を組み入れる条例を可決

 西ビサヤ地域イロイロ州議会は1月27日、中等教育課程に西フィリピン海(南シナ海で比が権益を有する海域)の歴史的背景や領土問題についての議論を組み入れる条例を可決した。国際問題の啓発を通じて、愛国心や地域市民としての責任感の育成を図るとする。地元英字紙パナイニュースが14日付で報じた。

 同条例の正式名称は「イロイロ州における公私立学校の基礎教育科目に西比海の歴史的背景、法的根拠および2016年仲裁裁定を含む議論を強化する条例」。略称は「西フィリピン海教育を通じた価値形成のためのイロイロ立法条例(I-LOVEWPS)」。第4区選出のロランド・ディストゥラ州議員が起草し、第3区のジェイソン・ゴンザレス州議が発案。国家的課題を地域レベルで具体化し、若者の市民的責任を育成する必要性を強調している。

 条例は「西比海問題は依然として国家的関心事であり、教育はK-12(中等教育課程に相当)課程に在籍するすべての生徒に対し理解を深め、強い愛国心、国民的アイデンティティー、領土的一体性および市民的責任感を涵養する上で重要な役割を担う」と明記した。

ディストゥラ州議は、同取り組みが主権的権利や同海域の地政学的重要性について十分な知識を持つ生徒の育成につながると述べた。

具体的には、社会科、人格教育、公民・文化、フィリピン史、現代問題など主要科目への組み入れを推奨。ポスター制作や作文、クイズ大会、討論会、短編映画コンテストなどの関連活動実施も奨励する。

 同条例の可決により、イロイロ州は西比海問題をK-12課程に正式に組み込む数少ない地方自治体の一つとなる。

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