ミンダナオで大規模停電 復旧作業難航、300万人に影響
ミンダナオ島の中央部で17日から18日にかけ、約300万人の住民に影響を及ぼす大規模な停電が発生
ミンダナオ島の中央部で17日から18日にかけ、約300万人の住民に影響を及ぼす大規模な停電が発生した。国家送電公社(NGCP)は18日昼の声明で、コタバト州を通る主要な送電線の断線が直接の原因であることを公式に認めた。今月上旬に同地域を襲った台風2号(フィリピン名バシャン」による影響などで断線したとみられている。
17日から始まった停電は、①南・北コタバト州②南・北マギンダナオ州③ダバオ地方の一部(南ダバオ州など)――の地域を中心に影響が広がっている。病院や官公庁は自家発電機によるバックアップ体制に入っているが、①上水用ポンプの停止により、コタバト市などの主要都市で大規模な断水が発生②地方の小規模な診療所では自家発電機の燃料が枯渇しつつあり、ワクチンの低温保存維持が困難に③通信事業者の基地局がダウンし、モバイル決済やインターネット通信が遮断――などの影響が拡大している。
NGCPの調査チームによると、コタバト州内の山間部を通る高圧送電線の導体(コンダクター、電線本体)が切れているのが発見された。同チームは台風2号による強風や地滑りによる鉄塔の損傷で過度な負荷がかかったためとみている。一部で懸念されていた破壊工作の形跡については、現時点では確認されていない。
エネルギー省(DOE)は18日午後1時、タスクフォースを招集し、NGCPに対し「24時間体制での迅速な復旧」を指示した。同日午後より一部の基幹系統で通電のテストが始まっており、カバカンなどの主要拠点では段階的に電力が戻りつつある。NGCPは「気象条件が許せば、19日中には影響地域の大部分で電力を復旧させたい」としている。
今回の事態を受け、ミンダナオ開発庁(MinDA)は、ミンダナオ島全体の電力網の二重化と、災害に強いスマートグリッドの導入を加速させるよう政府に提言した。



