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「逮捕状が届けば協力する」 ICC捜査で大統領府

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大統領府「麻薬戦争に関連しICCから現職議員らに対する逮捕状が届いた場合、政府として協力する方針」

ドゥテルテ前大統領

 大統領府は16日、ドゥテルテ前政権下での「麻薬戦争」に関連し、国際刑事裁判所(ICC)から現職議員らに対する逮捕状が届いた場合、政府としてICCに協力する方針を明らかにした。大統領府のカストロ報道官が同日の会見で述べた。13日にICC検察局が、麻薬戦争における「共謀者」として現職の上院議員や元閣僚ら計8人を名指ししたことを受けた発言。

 ICC検察局のリストにはデラロサ上院議員、ゴー上院議員、アギレ元司法相らが挙げられている。上院は18日に会議を開き対応を協議する予定だ。

 ドゥテルテ前大統領本人は、すでに2025年3月に国際刑事警察機構(ICPO)の逮捕状により逮捕されており、現在はオランダのハーグで拘留されている。

 同氏は、少なくとも6000人の容疑者が殺害されたとされる麻薬戦争を主導した「人道に対する罪」に問われている。今回の8人の名指しは、前大統領個人の責任だけでなく、政権中枢による組織的な関与を解明しようとするICC側の強い意志の表れと言える。

 これまでフィリピン政府はICCの管轄権を否定する立場を一部取ってきたが、今回のカストロ報道官の発言は、「逮捕状が届けば協力する」という一歩踏み込んだ姿勢を示しており、マルコス政権の外交・司法方針の大きな転換点となる可能性がある。

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