「市の強さは団結と回復力にあり」 マニラ市長、戦後81周年で演説
マニラ市街戦81周年記念式典に出席したモレノ市長「戦争の惨禍の中で築かれたマニラの真の強さは『団結と回復力』にある」
首都圏マニラ市のイスコ・モレノ市長は3日、セント・ポール大マニラ校で開催されたマニラ市街戦81周年記念式典に出席した。市長は、第二次世界大戦の惨禍の中で築かれたマニラの真の強さは「団結と回復力(レジリエンス)」にあると強調し、過去の教訓を現代の課題解決に活かすよう訴えた。
モレノ市長は、式典の会場となった場所が1945年の激戦当時に市民の避難所であった「聖なる地」であることを回想。外交官や退役軍人、政府高官らを前に、「80年以上前、マニラは壊滅したが、同時に解放された。失われた命や崩壊した家族という代償は想像を絶するものだった」と述べた。また、「我々は過去を忘れないが、許すことはできる。忘れないことで、今日の決断に歴史の教訓を反映させることができる」と語り、信仰と良心に基づく和解の重要性を説いた。
一方、演説の中で市長は、現代のマニラが直面する脅威は戦争という形ではないが、依然として深刻であると指摘。①海岸沿いの密集地であるマニラにとって、激甚化する災害は切実な課題②新たなパンデミックなどへの備え③社会の信頼を損なう「偽情報」やサイバー脅威――などの項目を「現代の戦い」として挙げた。
市長は、戦後の復興が地元、国家、そして国際的な協力によって成し遂げられたことに触れ、フィリピン伝統の助け合いの精神「バヤニハン」が不可欠であると主張。最後に「私一人ではマニラを再建することはできない。皆の助けがあれば、マニラを再び偉大な都市にできる」と述べ、あらゆるセクターに対して団結と協力を呼びかけた。





