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治水汚職で資産247億ペソ分凍結 資金洗浄防止委が実業家ら相手取り

752字|2026.2.2|社会

資金洗浄防止委員会が治水汚職事業に関与した容疑者の実業家や建設会社の銀行口座や不動産など総額247億ペソ分の資産をこれまでに凍結したと発表

 昨年7月の施政方針演説でマルコス大統領が疑惑解明を訴え、その後政財界を大きく揺るがしている治水事業を巡る大規模な汚職問題で、資金洗浄防止委員会(AMLC)が声明を発表し、控訴裁判所などからの命令を受けて、ブラカン州における治水汚職に関与した容疑で逮捕状などが出されている実業家が経営する建設会社2社を含む個人や企業の銀行口座や電子決済口座、株式投資用口座や不動産55件など計247億ペソ相当の資産をこれまでに凍結したことを明らかにした。1日付け英字紙インクワイアラーが報じた。

 1月30日に控訴裁判所が出した最新の資産差押え命令によると、治水汚職に関与した容疑で逮捕状が出されている実業家らの銀行口座379件、電子決済口座4件、保険商品10件、株式投資用口座9件、不動産55件に関する資産差押えが対象となっている。

 同委員会は昨年9月以降、治水汚職疑惑への関与が取りざたされている実業家らの資産凍結に着手。すでに多数の銀行口座や不動産、投資用口座などに加えて、高級車両や航空機、コンドミニアムの住宅なども資産差押え手続きを終えている。

 AMLCは行政監察院や内国歳入庁、国家捜査局との提携を強化しており、インフラ予算の流用先となった資産の回収をさらに拡充する方針だ。

 今年1月には公務員特別裁判所がレビリヤ前上院議員に対してブラカン州パンディ町における洪水制御事業で少なくとも7600万ペソの資金が流用された略奪容疑で逮捕状を発出し、レビリヤ氏は逮捕されてケソン市の拘置所に収監されている。

 公共事業道路省のベルナルド元次官は、レビリヤ氏に対してこれまでに2回にわたり洪水制御事業の予算流用分の一部として総額3億7500万ペソの現金を同氏の自宅などに送り届けたと議会で証言している。

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