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1月30日の フィリピン新聞 から

駐比中国大使の立ち入りを拒否へ パラワン州カラヤアン町が決議

608字|2026.1.30|社会

パラワン州の西フィリピン海に位置する唯一の町であるカラヤアン町の議会が、井泉駐比中国大使の同町への立ち入りを拒否

井泉大使=在比中国大使館

 南シナ海に位置するパラワン州カラヤアン島にあるカラヤアン町の議会は27日、外交官としてのプロトコルに違反し、比政府高官に対して侮辱を与えたとして井泉駐フィリピン中国大使に対し、「好ましからざる人物」として非難すると同時に、同大使の町への立ち入りを拒否することを定めた決議を承認した。南シナ海の西フィリピン海(フィリピンが領有権を主張する海域)に位置する同町が比政府の領有権主張に対する批判を強める中国大使館に「ノー」を突きつけた形となり、比政府の対応にも影響を与えそうだ。29日付英字紙マニラタイムズが報じた。

 カラヤアン町議会は決議で、中国大使館が比沿岸警備隊(PCG)のタリエラ西フィリピン海問題担当報道官の対中国発言を問題視し、比政府にも責任を求める声明を出したことを非難したほか、比の排他的経済水域および2016年の仲裁裁判所判決を擁護したパギリナン上院議員の最近の発言を「損なう」態度を示したとして批判すると表明した。

 また、昨年12月に比に赴任した同大使が「地域の安定化に努める」と発表しながら、実際の言行が「戦狼外交」のように行われるなど矛盾しているとし、西フィリピン海に位置する国内唯一の町政府として「その住民たちは(国の主権への外国政府の干渉に対し)沈黙し続けることは出来ない」と訴えている。

 同町議会の決議は今後、比外務省や比沿岸警備隊、中国大使館、上下両院議員らに送られるという。

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