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1月30日の フィリピン新聞 から

貨客船沈没の死者29人に 乗船者は名簿上回る345人

575字|2026.1.30|社会

バシラン州沖での貨客船沈没で新たに11人の遺体収容、確認された死者は計29人に。一方、救助者と犠牲者の合計数が乗船名簿の人数を上回る。

トリシャ・カースティン3=国営PNA通信

 今月26日にバシラン州バルックバルック島沖で沈没した貨客船「トリシャ・カースティン3」の捜索現場で28日、新たに11人の遺体が収容された。これにより、確認された死者は計29人となった。一方、救助者と犠牲者の合計数が、船側が提出した乗船名簿(マニフェスト)の人数を上回っており、未登録の乗客が多数いた疑いが浮上している。

 フィリピン沿岸警備隊(PCG)のノエミ・カヤビヤブ報道官によると、これまでに316人が救助され、29人の死亡が確認された。収容された合計人数は345人に達したが、船会社が提出した名簿に記載されていた人数は「344人」だった。カヤビヤブ氏は、「今回の遺体発見により「名簿にない人物が乗船していた可能性が極めて高い」と指摘。現在、収容された遺体が実際に当該船の乗員・乗客であったか、身元の確認を急いでいる。 捜索体制捜索活動には、PCGや州の災害対策本部(PDRRMO)などの公的機関に加え、地元の漁師や住民らも協力している。現場海域では行方不明者の家族らも懸命な捜索を見守っている。PCGは、正確な乗船者数を把握するため、生存者の証言や家族からの失踪届をもとにさらなる調査を進める方針だ。

 フィリピンでは旅客船の定員超過や名簿への未記載が恒常的な問題となっており、今回の事故でも船会社の管理体制が厳しく問われることになる。

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