「エルニーニョ対策は準備万端」 農業省と灌漑庁が連携
大統領府は、今年予測されているエルニーニョ現象について、影響を緩和するための対策を既に講じていると明らかに
マラカニアン宮殿(大統領府)は27日、平年以下の降雨量や干ばつをもたらすと予測されているエルニーニョ現象について、政府機関がその影響を緩和するための対策を既に講じていると明らかにした。大統領府のクレア・カストロ広報官は記者会見で、特に農業および灌漑(かんがい)部門での準備が進んでおり、水不足が懸念される農地への対策を適切に実施していると強調。「エルニーニョは初めての経験ではなく、農務省も被害を防ぐための具体的な措置を準備している」と述べた。
カストロ氏によれば、現在、農務省は各地方事務所に対しリスクの高い農業地域の監視と、過去のデータに基づいた地域独自の対策の強化を指示している。また、国家灌漑庁は、マガットダムやパンパンガ川上流統合灌漑システムなどの大規模施設を含む、給水制限の影響を受ける可能性のある灌漑システムと農地の特定を急いでいる。さらに、フィリピン稲研究所や土壌水管理局などの支援機関は、天水田および灌漑農地の詳細なマッピングを行い、緩和策を提供している。
フィリピン気象庁は、中程度から強いエルニーニョ現象が発生する確率が92%であるとの予測を発表しており、一部の気候モデルでは、降水量を大幅に減少させ水資源を枯渇させる「スーパー・エルニーニョ」に発展する可能性も警告している。政府は食料安全保障への影響を最小限に抑えるため、主要なインフラの管理と農家への直接的な支援を軸とした多層的な防御策を継続する方針だ。








