貨客船沈没18人死亡 24人不明、深夜のミンダナオ沖
フィリピン沿岸警備隊(PCG)によると、26日午前1時50分ごろ、ミンダナオ地方西部のサンボアンガ市を出港しスルー州ホロ島に向かっていた貨客船「トリシャ・カースティン3」がバシラン州のバルックバルック島の北東5・1キロを航行中に沈没した。救難信号を受信したPCGなどの救助隊が現場に急行し、これまでに317人の乗員乗客を救助したが、18人の死亡が確認された。また24人が行方不明となっており、空軍ヘリも出動し、懸命な捜索救助活動が続いている。これまでのところ日本人が被害に遭ったという情報は入っていない。
沈没したのはアレソン・シッピングラインが運航する貨客船。同船は25日午後9時20分ごろ、ミンダナオ島サンボアンガ市の港を乗客332人、乗組員27人を乗せて出港した。
沈没の原因については現在調査中だが、一部の生存者は「船体に穴が開き、急激に浸水した」と証言しており、何らかの原因で船体が損傷し、短時間での沈没につながった可能性がある。一方、現場海域は当時波が高かったとの報告もあり、悪天候の影響も視野に事故原因の調査が進められる。
PCG報道官によると、当該船の旅客定員は352人で、定員オーバー状態ではなかったという。
マルコス大統領は社会福祉開発省(DSWD)に対し、犠牲者やその家族、救出者らへの迅速な支援を指示した。現場海域にはPCGの巡視船のほか、海軍の艦艇、空軍のブラックホーク・ヘリコプター、さらには地元の漁船も集結し、夜を徹しての捜索が続けられている。救出された317人はバシラン州の州都イサベラ市などの医療施設に運ばれ治療を受けている。
英字紙スターによると、運航会社のアレソン・シッピングラインは2023年3月にも今回の遭難場所に近い海域で貨客船「レディーメリージョイ3」が火災事故を起こし、31人が死亡し7人が行方不明になるなどの惨事になったが、約3年後に再び大きな海難事故を起こした。





