大統領「健在」アピール 2週間ぶり公務復帰
大統領が約2週間ぶりに公の場に姿を現す。下院での弾劾申し立てが却下されたこともあり、政権運営の安定性と「完全復活」を内外に印象づけた
フェルディナンド・マルコス大統領は5日、首都圏サンフアン市で開催された技術教育技能開発庁(TESDA)のモバイルアプリ発表会に出席した。1月下旬に「大腸憩室炎」の診断を受けて以来、大統領が公の場に姿を現すのは約2週間ぶり。前日に下院での弾劾申し立てが却下されたこともあり、政権運営の安定性と「完全復活」を内外に印象づけた。
サンフアン市の「マカバゴン・サンフアン劇場」で行われた式典で、大統領は、労働者の技能証明や求職を一元管理する「TESDAスキル・パスポート」アプリの重要性を強調。「テクノロジーは今や日常生活の一部であり、こうしたツールが勤勉なフィリピン人の生活向上を支える」と述べた。また、2026年度予算において教育分野に1兆ペソ(約2・6兆円)超、TESDAには同庁史上最大となる約200億ペソを配分したことを挙げ、人材育成を最優先する姿勢を鮮明にした。
1月21日の入院以来、SNS上では大統領の重病説や偽の入院写真が拡散されていたが、本人は自身のブログで「数日間はスープ中心の食事だったため体重が落ちたが、医師の診断は『深刻な事態ではない』とのことで、単なるダイエットだ」と冗談を交えて説明。当日の式典でも精力的に公務をこなした。
大統領の復帰に先立つ4日、下院司法委員会は大統領に対する2件の弾劾申し立てを「実質的根拠なし」として却下した。これにより今後1年間は同一の申し立てができなくなり、政権の政治的リスクは大きく後退した。





