21日に電撃会談へ マルコス大統領とロブレド氏
大統領が21日にビコール地域ナガ市を訪問し、同市のロブレド市長=前副大統領=と会談へ
大統領府のカストロ広報次官は19日、マルコス大統領が今週21日、ビコール地域ナガ市を訪問し、同市のロブレド市長=前副大統領=と会談することを明らかにした。両者は、政府が進める全国規模の治水プログラムの一環として、ナガ市内の排水改善事業を共同で視察する予定だ。
マルコス氏とロブレド氏は、2022年の大統領選で激しく議席を争ったかつての宿敵同士。マルコス氏が圧勝して以来の公式な場での再会となる。
今回の会談が大きな注目を集めているのは、そのタイミングにある。サラ・ドゥテルテ副大統領が18日、28年大統領選への出馬を正式に宣言し、マルコス大統領との決別を決定的なものにしたばかり。サラ氏が政権批判を強める中、政権側が「かつての政敵」であるロブレド氏と接近することで、ドゥテルテ家に対抗する広範な連合を模索しているのではないかとの推測が広がっている。
会談の公式な目的は、ナガ市における治水対策の進捗確認。公共事業道路省(DPWH)は現在、雨季に備えてナガ市内の主要な水路や運河の浚渫(しゅんせつ)・清掃活動を強化している。カストロ次官は「排水システムの円滑な流れを確保するための、政権による全国的な取り組みの一環だ」と実務面を強調した。
ロブレド氏を巡っては、約2週間前に野党系グループが接触し、28年大統領選でサラ氏の対抗馬として出馬するよう要請したと報じられている。当時の報道ではロブレド氏は出馬を辞退したとされているが、今回のマルコス大統領との接触により、勢力図が書き換わる可能性も浮上している。
現在、世論調査ではサラ氏に対して有力な対抗馬が不在の状態が続いている。マルコス氏による「治水という名の実務的アプローチ」が、バラバラだった反ドゥテルテ勢力を結集させる呼び水となるのか、21日の会談内容に国内外の注目が集まっている。







