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陸自が機械化部隊を初派遣へ 「サラクニブ」演習に300人規模

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今春実施予定の多国間共同演習「サラクニブ」に、日本の陸上自衛隊が300人規模の機械化部隊を派遣

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 フィリピン陸軍のナファレテ司令官は16日、今春実施予定の多国間共同演習「サラクニブ」に、日本の陸上自衛隊が機械化部隊を派遣すると明らかにした。昨年、比日間で署名・発効した円滑化協定(RAA)に基づき、陸自が本格的な演習要員として参加するのは今回が初めてとなる。

 ナファレテ司令官によると、陸自は中隊規模に相当する約300人の隊員を派遣する予定。自衛隊が自前の装備品を持ち込み、実際に「機動訓練」を行う。

 演習は二つのフェーズに分かれて実施される。フェーズ1(4月~5月)はヌエバエシハ、イザベラ両州で実施し、主に机上演習やスタッフ間の協議を通じ日本側との相互運用性を確認する。バリカタン演習後に行われるフェーズ2では歩兵、装甲部隊、砲兵を組み合わせた「諸兵科連合」作戦や、人道支援・災害救援活動に焦点が当てられる。

 比側は、日本が持つ高度な技術力や専門知識の吸収に強い意欲を示している。ナファレテ司令官はインタビューで、「国軍が持っていない自衛隊の専門知識や先進技術、特に人道支援・災害救援能力を学びたい」と語った。

 今年の「サラクニブ」演習には、国軍、アメリカ、オーストラリア、そして日本から、計4000~5000人が参加する見込みだ。これまでの自衛隊の参加はオブザーバーとしての視察にとどまっていたが、RAAの発効により、法的な枠組みのもとで装備品や部隊の展開が容易となった。西フィリピン海(南シナ海)を巡る緊張が続く中、日比米豪の4カ国による結束をアピールし、地域の抑止力を高める狙いがあるとみられる。

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