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「挑発的で容認できない」 中国大使召喚、比が厳重抗議

836字|||政治

比外務省が中国大使を召喚して抗議、中国側は、「好ましからざる人物」に指定なら対抗措置を示唆

ラザロ外相(左)と井大使
ラザロ外相(左)と井大使=19日、比外務省が公開

 比外務省は19日、ラザロ外相が井泉駐比中国大使を召喚し、15日の同大使の発言が武力行使を示唆しているとして、強い懸念と抗議を伝えたと発表した。ラザロ氏は発言を「挑発的で容認できない」と批判。同省は必要に応じて追加の外交措置を取る権利を留保するとした。

 ラザロ氏は、外国の外交使節団が職務を遂行する比政府高官や議員を公然と批判したり、挑発したりすることは適切ではないと指摘。フィリピンは言論の自由と多様な意見を尊重する民主主義国家であり、外国の外交官による威圧は受け入れられないと強調した。両国間の機微に触れる問題は既存の外交ルートで協議すべきだとし、対話と協力を継続する方針も示した。

 中国外務省の毛寧報道官は19日の定例記者会見で、「中比関係の改善と発展は双方の共通利益に合致する」と述べる一方、「フィリピン側の一部の者が中国に関する問題を悪意をもって騒ぎ立て、両国関係を損なうことに断固反対する」と反発。比政府に対し、一部の政治家の無責任な言動を抑えるよう求めた。

 在比中国大使館は前日の18日、井泉大使を外交上の「好ましからざる人物」(ペルソナ・ノン・グラータ)に指定するよう求める比政治家らを批判する声明を発表。「過去30年間、反中勢力が同じ手口で大使館を脅してきた」と主張し、「こうした古く低劣な手口にはうんざりだ。本気なら直ちに実行すればよい」と挑発した。さらに「外交は相互主義に基づく。われわれも彼らを中国に歓迎しない」と述べ、対抗措置を示唆した。

 同大使館は16日にも、比外務省が井泉大使の発言を「選択的に引用し、過剰に解釈した」と反論していた。

 井泉大使は15日、テオドロ国防相が中国を地域の「トラブルメーカー」と呼んだことについて問われ、「武力を使おうと思えば容易に勝てる。しかし、武力は使わない。われわれは平和を愛している」と発言。マルコス大統領は翌16日、「脅迫のように聞こえる」と批判し、大使と直接協議する意向を示していた。

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