フィリピン新聞

マニラ
30度-23度
両替レート
1万円=P3,750
$100=P5810

昨年の米生産量は1.5%増 西ビサヤ地方、イロイロ州が牽引

687字|2026.2.13|経済

統計局によると2025年の西ビサヤ地方における籾米の総生産量は前年比1.5%増の148万5758トン

 フィリピン統計局(PSA)が発表した最新データによると、2025年の西ビサヤ地方における籾米の総生産量は148万5758トンに達し、前年の146万3497MTから1・5%増の着実な伸びを記録した。天候に左右されやすい天水田(水の大部分を雨水、雪解け水、湧水などの天水に依存している水田)での生産が減少した一方、灌漑整備が進んだ農地での増産が全体の数字を押し上げた。

 今回の成長の最大の要因は、灌漑(かんがい)が整備された農地での収穫増だ。灌漑農地の生産量は前年比12・6%増の69万616トンだったが、天水田は同6・5%減の79万5142トンに落ち込んだ。

 収穫面積においても同様の傾向がみられ、全体の収穫面積が3・6%(計47万1756ヘクタール)拡大したうち、灌漑農地は14・0%という大幅な伸びを記録した。

 州別では、イロイロが依然として西ビサヤ地方の「米蔵」としての地位を揺るぎないものにしている。同州の生産量は83万7852トンで、地域全体の生産量の56・4%を占めた。2位はカピスの21・7%(32万1674トン)だった。

 また、収穫面積の拡大でもイロイロ州の寄与が最も大きく、25万5422ヘクタールから26万6109ヘクタールへ拡大。地域全体の3・6%の成長のうち2・3ポイント分に相当する。

 今回のデータは、気候変動による不安定な降雨パターンに直面する中で、灌漑インフラへの投資が食料安全保障にいかに直結するかを改めて浮き彫りにした。天水田への依存度を下げ、管理された水源を確保することが、地域全体の農業競争力を支える鍵となっている。

経済