繰り返されるフェリー事故の悲劇 運輸省は独立した調査を行うべき
9月9日の夜、パラワン州のコロン港に接近していた貨客フェリー「ジューン・アスター号」を襲った火災では、76人の死亡が確認された一方、12人から13人が依然として行方不明となっている。
15日になって、事故で救出されたもののしばらく行方不明となっていたこの貨客フェリーの船長が姿を現し、運航会社であるアティエンサ・インターアイランド・フェリーズ社の幹部らに付き添われて、パラワン州のフィリピン沿岸警備隊支部の前に出頭した。
しかし、運輸省は、この事故の調査を沿岸警備隊や海事産業局に任せるのではなく、独自に調査を行うべきである。
海事産業局は普段、船舶の耐航行性を認定し、沿岸警備隊は船舶の出航許可を行っている。そのため、過去数年間に発生した他のいくつかの海難事故と同様、これらの組織の幹部や職員が、今回の事故について責任を問われる可能性がある。
遺体のほとんどは、フェリーの下層部分から引き揚げられた。報道では、火災が発生して船内に急速に燃え広がる前に爆発音が聞こえたと報告されている。現時点で、この事故を生き延びたことが確認されているのは43人だけである。
この国で旅客フェリーを襲った致命的な火災は、今回が初めてではない。1995年5月、フェリー「アンティポロVII号」がルソン島ケソン州のルセナ市のダラヒカン漁港付近で火災を起こして沈没し、62人が死亡、10人が行方不明となっている。
2022年5月には、「マークラフト2号」の機関室で火災が発生し、同船がケソン州のレアル港に接近していた際に火が急速に広がり、7人が死亡、数十人が負傷した。23年3月には、ミンダナオ島バシラン州ハジムフタマド町のバルクバルク島沖でフェリー「レディ・メアリー・ジョイ3号」で火災が発生し、約9時間にわたって燃え続け、33人が死亡した。この火災の原因は電気系統のショートだとされた。今回、またも致命的な火災が発生したことになる。
運輸省は、船舶運航会社や海事産業局、あるいは比沿岸警備隊のいずれかに過失があったかどうかを特定できる、独立した調査を実施しなければならない。これらの機関に過失がない可能性もあるが、それは独立したチームによって明らかにされなければならない。直接関与した機関が自らを調査することはできないからだ。
独立性があり、信頼性の高い調査は、事故の再発防止に役立ち、被害者とその家族が正義と適切な補償を得られる道を開くことになるだろう。(9月16日・スター社説)








