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政府は汚職イメージの払拭を 汚職疑惑の徹底解明と政治世襲廃絶法も重要

961字||社会|新聞論調

 昨年7月に発覚した洪水制御事業を巡る汚職疑惑は、わが国への国際的な認識を悪化させた。汚職根絶に取り組む国際NGOトランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が先週発表した2025年腐敗認識指数(CPI)報告書によると、比は182カ国中120位。東南アジアでは、163位のカンボジアと内戦状態のミャンマー(169位)のみが比より低かった。腐敗した国家と見なされれば、投資家は資金を躊躇する。政府が問題を解決することは不可欠だ。

 昨年12月に実施された世論調査機関パルス・アジアの調査では、回答者の59%が洪水対策の混乱における責任者の追及を期待している一方で、マルコス大統領の対応能力について不信感を示す人は48%、信頼は30%であった。司法が汚職事件を成功裏に起訴できると信じる人も44%にとどまった。

 大統領府は、マルコス政権が汚職問題を軽視しておらず、今後数カ月でさらに多くの公職者が責任を問われると述べているが、調査のペースは鈍化したようだ。独立インフラ委員会(ICI)と上院特別委員会に提出された証言や文書の量から、国民は告発された政治家、政府高官、民間人に対する大量の訴追を期待していた。

 ICIは活動開始から5か月間で65人の個人・議員・請負業者・公共事業道路省などの現職・元職員の告訴について9件の勧告を行っている。またICIの調査を通じて、資金洗浄防止委員会は控訴裁判所から6700以上の銀行口座と総額247億ペソに上る資産の凍結命令を獲得している。

 しかし同委員会の権限の不足を考えると、議会は政府のインフラ事業における不正を調査し強力な起訴権限を持つ機関の創設を目的とする法案を通過させる必要がある。大統領は、今年6月までに可決すべき21の優先法案に同法案を含めることを承認した。

 同様に、議員らが長年避けてきた「政治世襲廃絶法」も重要だ。先週、マカティ・ビジネスクラブやフィリピン商工会議所を含む31の財界・市民団体は、政治世襲を制限する「明確かつ執行可能な」規定を備えた法案が可決されなければ、署名運動を展開すると表明している。

 信頼性のある捜査と起訴こそが、現政権が腐敗に対処し、諸外国の比への否定的な認識を覆す決意を示すことになる。(2月16日、インクワイアラー)

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