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第2回バギオ日比慰霊祭開催される 酒宴と踊りで笑顔の交流も

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太平洋戦争中に戦った日本軍兵士と米比軍に加わった山岳先住民族兵士双方の遺族が集まり第2回日比慰霊祭が行われた

先住民のダンスを一緒に踊る慰霊祭の日比参加者ら
先住民のダンスを一緒に踊る慰霊祭の日比参加者ら=今泉光司さん提供写真

 バギオ市キャンプアレンで27日午後、太平洋戦争中にルソン地方北部で戦った日本軍兵士らと米比軍に加わった山岳先住民出身の比人兵士らの遺族が集まり、慰霊と交流を通じて親交を深める第2回日比慰霊祭が行われた。比島観音奉賛会メンバーの日本人遺族7人を含めた在留邦人や女子大生など日本人10人、およびフィリピン側のUSAFIP北部ルソン・バギオ支部(テレッサ・ポマール代表)のメンバーら約50人が参加し、戦死者を慰霊するとともに、日比の垣根を越えて酒宴や踊りで笑顔の交流を繰り広げた。

 キャンプアレンのヒーローズホールでは同日、まず広場で、日比両国の国旗掲揚と国歌斉唱、山岳先住民の若者たちのカルチュラルダンスグループによる歓迎の踊りで始まった。そして、参加者らの紹介が終ると、フィリピンで亡くなった軍人や民間人を慰霊する比島観音(愛知県西尾市)の奉賛会メンバーが日本から持ってきた6人の戦死者の卒塔婆を並べて亀井亘会長(82)が招魂式を実施。今年も北部ルソン各地で慰霊の旅を行いバギオ入りした亀井氏は、フィリピン戦で亡くなった日本軍兵士や米比軍兵士、民間人の霊を大きな声で招いた。

 その後、会場をホール内に移し、日比混合のお祈りやプレゼントの交換会を行った後、全員が小さなロウソクに火をともし、亡くなった人の名前を書いた紙と一緒に祭壇に備えた。また、昨年も鑑賞した地元ベンゲットの若者たちが自主製作した映画の一部を上映したほか、山岳民のコメのお酒タポイで全員が乾杯し、日本から持ってきた塩辛やらっきょう、ホテルで料理したというおでんとともに、日本酒・日本のウイスキーをふるまうと一気に宴会となり、全員が地元のダンスを踊ると会場は大いに盛り上がった。

 主催者の一人である今泉光司さんは「来年は日本の大学の先生たちと話し合って夏休みか冬休みに企画したい。今後は両国のスピーチを重点に置きつつ、楽しい交流も行う交流慰霊祭にしていきたいと思う」と来年以降の開催も見据えている。

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