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HPGトップが辞任 女性警官へのセクハラ告発受け

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国家警察ハイウエーパトロール隊のジェシー・タマヤオ隊長は、女性警察官からセクハラおよび個人情報保護法違反で訴えられたことを受け辞職

国家警察ハイウエーパトロール隊本部
国家警察ハイウエーパトロール隊本部=国営PNA通信

 国家警察ハイウエーパトロール隊(PNP-HPG)の隊長に9日就任したばかりのジェシー・タマヤオ准将は25日、女性警察官から国家公安委員会(NAPOLCOM)に対しセクハラおよび個人情報保護法違反の訴えがなされたことを受け、同職を辞任した。タマヤオ氏は声明で、自身の潔白を強く主張した上で、「調査が公平かつ透明に行われるよう、また調査に影響力を行使しているという疑念を払拭するために職を辞す」と言明。「30年の軍・警察生活において、このような疑惑に巻き込まれたことは一度もない。自らの勤勉さと誠実さで築き上げたキャリアを守るため、当局の職務遂行に協力する」と語った。

 NAPOLCOMに提出された告訴状によれば、被害を訴えた女性警官は、タマヤオ氏から不適切な身体的接触や性的な誘いを受けたと主張。さらに、①誘いを断ればミンダナオ地方へ左遷(再配置)すると脅された②同意なくスマートフォンを閲覧され、SNSのメッセージ内容やギャラリー内の写真を撮影された③盗み見た情報を盾に、前任のHPG隊長に報告しないよう脅迫された――などの深刻なパワーハラスメントとプライバシー侵害があったとしている。

 現在、PNPは「国家エネルギー緊急事態」下で、公共交通の安全確保や物流の円滑化に全力を挙げており、その中心組織であるHPGのトップ交代は現場の士気や指揮系統への影響が懸念される。警察当局は速やかに後任を指名し、組織の立て直しを急ぐ構えだ。

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