「出国試みれば拘束する」 デラロサ氏に対し司法相
司法相はデラロサ上院議員が出国を試みた場合拘束するよう指示を出した
13日に上院施設内で発生した発砲事件以後、行方が分からなくなっているデラロサ上院議員を巡って、ビダ司法相は15日、出国監視命令(ILBO)を出し、同氏が出国を試みた場合「身柄を拘束するよう指示を出したと発表した。ILBOは裁判所が出す出国禁止令とは異なるが、出国に際して詳細な取り調べが可能なことから、事実上の出国制限となる。同相は「デラロサ氏によるいかなる出国の試みも、司法制度への愚弄とみなす」と会見で語気を強めた。
同相はまた、司法省が大統領府国際犯罪センターを通じて国際刑事裁判所(ICC)から出されたデラロサ氏に対する逮捕状を「受理している」と確認。その逮捕状が有効との認識を示した。
その上で「被害者に目を向けるべきだ。デラロサ氏に逮捕状が出ているのは、超法規的殺害の被害者たち(の遺族)が正義を求めているからだ」と指摘。デラロサ氏の逮捕に前向きな姿勢を明確にした。
ICCの逮捕状を有効としながらも、「最高裁の権限を尊重する」とした同相は、「逮捕は条件付き。法的問題が解消し、命令が出れば逮捕される」と説明した。
フィリピンはドゥテルテ政権期にICCを脱退しているため、ドゥテルテ氏の逮捕は国際刑事警察機構(インターポール)の手配書を経由したものだった。しかし、現在までにインターポールから赤手配(拘束要請)が出ているとの情報はない。
ビダ司法相はまた、発砲事件について特別委員会を立ち上げたと発表。また、国家警察(PNP)、国家調査局(NBI)に対し全ての証拠を48時間以内に保存するよう指示を出した。
ドゥテルテ前大統領の麻薬撲滅政策の下でPNP長官を務め、大量の超法規的殺害を発生させたデラロサ氏は11日、ICCが既に逮捕状を出しているとの報道を受け、最高裁に自身の逮捕・移送の暫定差し止めを求める緊急動議を提出。13日、最高裁は政府側に72時間以内にコメントを出すように命じ、デラロサ氏にはそのコメントを受け取ってから72時間位内に反論するよう命令した。政府の回答期限は16日午後6時44分までとなっている。
マルコス大統領は13日夜、これを受けて国家調査局(NBI)へデラロサ氏への捜査を停止するよう指示したと発表していた。








