和文様のシルク製ハンドバッグ展示 西ネグロスの職人が製作
比のシルク名産地西ネグロス州では、地元職人により日本の七宝文様を施したシルク製ハンドバッグが製作され、シライ市の美術工芸館で展示されている
フィリピンのシルク名産地であるビサヤ地方西ネグロス州では、養蚕の普及とともに絹産業の振興に力を入れてきた。同州の古都で世界遺産候補のシライ市ではこのほど、地元職人による日本の七宝文様を施したシルクバッグが同市美術工芸館で展示公開された。
シライ市内の漁村バラーリンでは、古くから主に女性たちにより伝統刺繍が受け継がれてきた。職人の高齢化が進む中、市は技術の次世代への伝授や、認知度向上に取り組んでいる。今回のシルク作品は、市の工芸振興プロジェクトの一環として日本人の川上佳風氏がデザインを主導。地元の繊維業者、政府関係者と協力して進められた。
川上氏は石川県の九谷焼の取引を通じ、日本の伝統工芸品を扱った経験がある。今回の工芸振興企画では、日本の伝統模様の一つである七宝文様を用いることを考案し、刺繍職人にデザインを指導した。バラーリンの刺繍職人たちは、「とても美しく上品な作品」と、製作への思いを語った。
絹は日本のNGO法人オイスカの養蚕支援により生産・製糸された地元西ネグロス州産の絹を使用。絹から刺繍まで、全て西ネグロス州の職人により制作された美術工芸品となった。
今回の美術館展示を機に、州の物産展などへの展示も企画されており、地元の美術工芸の振興と認知度向上が期待されている。






