セブ州の識字率低迷 栄養不足が主因か
セブ州で児童の識字力低下が深刻化。栄養不足が背景とされ、州は改革に乗り出した
ビサヤ地方セブ州のバリクアトロ知事は、小学生の識字率の低さは栄養不良が主な要因だとする認識を示した。適切な食事が取れない子どもは学習に集中できず、結果的に識字力の低下につながっていると指摘した。地元英字紙ザ・フリーマンが19日報じた。
第2回教育議会委員会の報告では、同州の小学生のほぼ半数が期待される識字基準に達していないことが明らかになった。これを受け、同知事は新たに「セブ州教育事務局(PEdS)」を設立。同組織は教育施策の統括機関として、政策実施や資源配分、事業の進捗管理を担う。
特に、初等教育段階の読解力や理解力の不足が顕著であることから、教育の質向上とサービス提供の改善が急務とされる。PEdSは教育委員会と連携し、特別教育基金(SEF)の活用を通じて学校環境の改善も進める。
また、識字率や就学率、学習成果などのデータを活用した監視体制を構築し、教育の継続的な改善を図る。教室や保育施設の整備、職業訓練の強化、産業界との連携も重点施策に含まれる。さらに、食料安全保障と栄養改善を目的とした「FAITH」プログラムの拡充も進められる。
セブ州都市部では「読書困難層」が約50%に達し、特にタリサイ市では53%と最も高い割合を記録。州全体でも、小学1~3年生の約4割が読解力に課題を抱えており、教育危機への対応が急がれている。(川上佳風)






