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フルーツ系ベープは100%密輸品 DTI、子供を狙う違法製品に警告

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貿易産業省はフルーツの香り、あるいはアニメのキャラクターなどを冠した電子たばこ(ベープ)は「100%密輸品」だと断言

2025年7月31日にマニラ国際コンテナ港で摘発された総額4050万ペソ相当の電子たばこ製品など
2025年7月31日にマニラ国際コンテナ港で摘発された総額4050万ペソ相当の電子たばこ製品など=国営PNA通信

 貿易産業省(DTI)のマーカス・バルデス次官補は16日、上院公聴会でフルーツの香り、あるいはアニメのキャラクターなどを冠した「未成年を惹きつける」電子たばこ(ベープ)製品は当局のライセンスを一切通過していない「100%密輸品」だと断言した。

 DTIのデータによると、違法ベープ製品の押収額は2023年540万ペソ、24年3200万ペソ、25年5億1900万ペソ、26年3月時点で約1000万ペソで、加速度的に増加している。

 バルデス氏は、フェイスブック、ショッピー、ラサダ、テックトックショップなどの主要オンラインプラットフォームが密輸品販売の温床になっているとして昨年正式に告発したことを明かした上で、改善がみられない場合は「プラットフォーム自体の閉鎖もあり得る」と強い姿勢を示している。

 また、保健省(DOH)のクリスティーナ・マラシガン局長は、甘い香りのフレーバーが若者を惹きつけ、ニコチン依存症へと導く「ゲートウェイ(入り口)」になっていると警鐘を鳴らしている。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)のうち8カ国はすでにベープを全面的に禁止しており、現在も規制(条件付き販売)に留まっているのはフィリピン、マレーシア、インドネシアの3カ国だけだ。リサ・ホンティベロス上院議員は、カラフルなパッケージや使い捨てデバイスが未成年にとって「危険なほど身近」になっている現状を批判。現行の「蒸気ニコチン・非ニコチン製品規制法(共和国法11900号)」では、「プレーンなたばこ味」と「プレーンなメンソール味」の2種類だけが許可されているが、実際には多種多様な違法フレーバーが市場を席巻している。

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