イロイロ方式で読み取り力向上 上下両院教育委員会が全国展開検討
イロイロ州が導入している小学3年生の読み取り力を向上させる独自の学習プログラムが大きな成果
上下両院議会の第2合同教育問題委員会の共同議長を務めるバム・アキノ上院議員はこのほど、イロイロ州で2024年から導入されている小学3年生を対象とした読み取り力向上プログラムが、わずか1年間で語彙や文章を読み取れる児童の割合を3倍以上引き上げたという結果が同委員会で報告され、全国レベルで導入できないか協議を行っていることを明らかにした。13日付英字紙スターが報じた。
小学3年生は教育カリキュラムの中でも「読み・書き」の基礎を学ぶ最後のステップとされており、この時期に基本的な読み書きが出来ない生徒は、その後の学習で取り残されるとされている。
教育省が2024~25年度に全国の小学3年生6万4000人以上に対して行った学力調査で、全体の3.4%の生徒が文字の音読の仕方や基礎的な英語文章を読むことが出来ないことが分かっている。小学4年生から英語が主要な教授言語となるため、基礎的な英語の文章が読めない生徒は学習困難者になる可能性が高いという。
しかし、イロイロ州が独自に進めている読み取り力向上プロジェクトは、州政府と教育省、そしてNGOのSynergeia Foundationが提携して、2024年から同州内11町でパイロット的に導入が始まったユニークな試みだ。州政府が資金を提供し、州内の教員たちが作成した独自の基礎的読み取りに関する教材を使い、生徒の親たちとコミュニティーのボランティアらが学校および生徒の自宅の両方でシステム的にマンツーマンで教えるプログラムとなっている。
それまではイロイロ州内で小学3年生で必要とされる文章の読み取りが十分に備わっていると判断された児童の割合が28%だったのに対し、このプログラムを導入した結果、この割合がわずか1年間で90%までに一気に3倍超も上昇したという。
外部の力に頼らずコミュニティーの中で児童の読み取り力の向上を目指したプログラムを自前で構築したことが高く評価されており、アーサー・ディフェンサー州知事もリアルタイムで児童の習熟度をレポートとして把握でき、事業資金の活用具合が手に取るように分かるとして、高く評価している。






