肝臓がん増加で専門病院設立求める フィリピン肝臓学会のコンデ会長
比肝臓学会のコンデ会長が国内で肝臓がんの死者数が増加しているとして、治療体制の拡充に向けて国家肝臓がんセンターを設立するよう政府に訴えた
フィリピン肝臓学会の会長を務めるジェニリン・アッカオイリ=コンデ医師は最近行われた記者会見で、現在、肝臓がんによる死者数が国内で1日当たり32人まで増えているとして、患者の治療体制を強化し、専門医をトレーニングするために、「国家肝臓がんセンター」を設立するよう政府に呼びかけた。2日付け英字紙インクワイアラーが報じた。
コンデ会長によると、国内で活動する肝臓病の専門医は100人を切っており、国民10万人当たり一人未満と極めて少ない。これらの専門医もほとんどが海外で訓練を受けた医師たちであり、自らの意思で比に戻ってきた者たちだという。
また、同会長は、フィリピン健康保険公社(フィルヘルス)に対し、肝臓がんの治療にも保険適用範囲を拡大させることを要請している。比国内のがん患者の中で肝臓がん患者が全体で4番目に多くなっており、早期発見が難しい肝臓がんの患者に対する保険適用は極めて重要だとしている。
さらに、コンデ会長は肝臓がんの一因ともなっているB型肝炎ウイルスの感染者を割り出すための血液検査などからなるスクリーニング検査を全国規模で実施するよう政府に呼びかけている。
世界保健機関の国際がん罹患状況調査によると、2022年度にフィリピンで記録されたがん罹患数は18万8976件で、がん死件数は11万3369件。このうち肝臓がんの罹患数は1万2544件と全体の6.6%を占めていた。また、肝臓がんによる死亡数は22年度に1万1353人でがん死亡数全体の10.3%を占めているという。






