交通信号にAI活用を ダバオ市議が条例案提出
ダバオ市のボンズ・ミリター市会議員は、定例会で人工知能を活用した次世代交通管理システムの構築を目指す条例案を提出
ミンダナオ地方ダバオ市のボンズ・ミリター市会議員は、24日に開かれた定例会で人工知能(AI)を活用した次世代交通管理システムの構築を目指す条例案を提出した。固定タイマー式の現行システムを廃し、AIによるリアルタイム解析を導入することで、深刻化する渋滞問題の解決を図る。ミンダナオタイムズ電子版が26日報じた。
ミリター議員は演説の中で、現在の市内の信号機が交通量に関わらず一定時間で切り替わる「1990年代の技術」のままであり、燃料と時間の甚大なロスを招いていると厳しく指摘した。提案された新システムは、カメラとAIを用いて車線ごとの混雑状況を瞬時に分析し、最適な信号待ち時間を動的に生成する。
今回の提案は、ダバオ市が現在進めている大規模プロジェクト「高優先度バスシステム(HPBS)」との連携を強く意識したものだ。HPBSは約10億ドル規模の事業で、アジア開発銀行(ADB)からの融資を受けており、ジプニーに代わる近代的なバス網の構築を目指している。条例案にはAIによる「バスの優先検知機能」が盛り込まれており、HPBSの定時運行を確保する上で不可欠な要素となる。
ダバオ市には、既に1000台以上のCCTVカメラを統括する「公共安全・保安指揮センター(PSSCC)」が存在する。今回のAIシステム導入は、この既存インフラに高度な解析機能を「上書き」する形でのアップグレードとなることが期待されている。
新システムで期待されるバス優先検知以外の具体的機能としては、①救急車や災害対応車両に対し、瞬時に信号を青に変え、進路を確保する②事故や故障車が発生した場合、AIが即座に周辺の信号を調整し、二次渋滞を防止する――などが挙げられている。
ミリター議員は「デジタル化は、画面の中だけでなく、路上で体感できるものであるべきだ」と述べ、スマートシティへの変革を強調した。本案は第1読会を通過し、現在は情報技術委員会による精査段階にある。



