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同志国含む「あらゆるルートで調査」 スカボロー礁に10Mの物体確認で

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スカボロー礁に人工物とみられる物体の存在を確認 比国軍「あらゆる手を尽くして調査中」

民間衛星が撮影したスカボロー礁の礁湖入口の構築物
民間衛星が撮影したスカボロー礁の礁湖入口の構築物=シーライトより

 ルソン島西沖のスカボロー礁=比名バホ・デ・マシンロック、中国が実行支配=に建設物が建てられたとの情報について、比国軍ロイビンセント・トリニダッド報道官は2日、情報の存在を認めた。その上で、事実性について、同盟国・同志国の協力も含めて「あらゆる方法で確認作業を進めている」と説明した。一方、南シナ海の状況を分析する研究団体が同日、同礁の入口に立つ白い物体の衛星写真を公開した。

 2012年に中国に占拠された同礁への人工物建設は、フィリピンの喉元に中国の前哨(ぜんしょう)基地の建設が始まるのと同義であり、比政府は「レッドライン」としてきた一線だ。

 トリニダッド報道官は「バホ・デ・マシンロックに建設物とみられるものがあるとの報告はあった」と認めた上で、「現在各政府機関が確認作業を行っており、適切な時期に西フィリン海タスクフォースが発表する」とした。「確認についてフィリピンの同盟国・同志国の支援を求めているか」との質問には、「確認作業に関しては、あらゆる資源を通じて行う」と話している。

 ▽10メートル規模の物体

 南シナ海の動向を衛星情報などを通じて行う非営利団体シーライト=米スタンフォード大発、代表・レイモント・パウエル退役米空軍大佐=は2日、X(旧ツイッター)で、民間衛星で撮影された同礁の画像を公開した。先月28日に撮影された衛星写真には、人工物にも見える白い物体が写っている。

 白い物体が映る場所は、礁湖の東側にある入口部分。この場所は「以前から(中国の)艦船の展開や浮遊型の障害物の設置により、(比船舶の)アクセスが制限されてきたセンシティブな要衝」だ(同団体)。

 シーラライトは26日にも同様の構造物が確認されたとして、「これは単なる光の反射ではなく、持続する物体があるという証拠だ」と指摘。規模としては「直径10メートル以下」と推定した。

 その上で、「固定構造物か、礁に設置されたマーカーか、ブイ型の装置か、監視機器か、それとも他の種類の物体かについては、まだ断定できない」とした。

 南シナ海の岩礁に関し、フィリピン政府にとって二度と繰り返すわけにはいかない「痛恨の出来事」が、南沙諸島ミスチーフ礁の前例だ。歴史的に比が実行支配していた同礁は、1992年11月にスービック米海軍基地が完全に返還されて2年を迎えようという94年、中国が占拠。95年には建設物が建てられ、それを知った比政府が抗議したところ中国政府は「漁民用のシェルターだ」と弁明した。しかしその後約30年かけて軍事化し、いまでは滑走路、レーダー、ミサイル発射台とみられる施設を含む人工島が造成された。南シナ海における中国の軍事化人工島「ビッグ3」の一つとして、比が座礁船を詰め所に辛うじて実行支配を守るアユギン礁=南沙諸島=に、にらみを効かせている。

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