観光・貿易・文化交流の「格上げ」で合意 比・ブータン首脳が初会談
マルコス大統領は比を訪問中のブータン王国のツェリン・トブゲ首相とマラカニアン宮殿で初の首脳会談を行った
フェルディナンド・マルコス大統領は19日、フィリピンを訪問中のブータン王国のツェリン・トブゲ首相とマラカニアン宮殿で初の首脳会談を行った。大統領府の声明によれば、両首脳は、観光、貿易、投資、および文化関係をより高い次元へと引き上げることで合意。2025年10月6日の正式な国交樹立以来、ブータン首脳による初の公式訪問は、両国の協力関係における重要なマイルストーンとなった。
トブゲ首相は、首都圏で開催されているアジア開発銀行(ADB)の「アジア太平洋フードシステム・フォーラム2026」に出席するために来比しており、この機会にマルコス大統領への表敬訪問を要請した。会談の中で大統領は、パンデミックを経て、観光や文化交流に留まらず、人的交流、貿易、投資など、世界中の友人との「新たなパートナーシップ」を構築する必要性を強調。特に関係強化の第一歩として、非居住大使による相互の代表権の確立を提案した。
現在、両国間では技術教育技能開発庁(TESDA)を通じた労働者のスキルアップや再教育に関する協力が進んでおり、大統領はこの現状に強い期待感を示した。経済面では、比はブータンに対し電子製品や機械、輸送機器、木工家具などを輸出。一方、ブータンからはワインや生ブドウ、バージンオリーブオイルなどを輸入している。観光面でも、25年11月現在で335人のブータン人が比を訪れるなど、緩やかな増加傾向にある。また、ブータン国内では比人がホテルマネジャーとして活躍しており、観光・ホスピタリティ分野での「人」を介したつながりが、今後の経済協力の土台となることが期待されている。








