今年後半の妥結目指す 比・EU自由貿易協定
ラザロ外務大臣は、比と欧州連合による自由貿易協定交渉について、2026年下半期の開始を目処に妥結させる意欲を表明
外務省(DFA)のテレサ・ラザロ大臣は19日、フィリピン産業連盟が首都圏タギッグ市で開催したフォーラムにおいて、比と欧州連合(EU)による自由貿易協定(FTA)交渉について、2026年下半期の開始を目処に妥結させる意欲を表明した。ラザロ氏は、「比は経済基盤を広げ、全ての卵を一つのカゴに入れない(特定国への過度な依存を避ける)ことを確実にするために、より広い視野を持っている」と述べ、欧州との経済連携強化が比の経済安保において極めて重要であることを強調した。
比とEUは、今月5日にブリュッセルで第5回交渉ラウンドを終えたばかり。駐マニラEU代表部は、幅広い分野で「大きな進展」があったと評価し、両者が包括的かつ野心的な協定の早期締結に向けて歩調を合わせていることを再確認した。このFTAが実現すれば、比企業は約4億5000万人の消費者を抱える巨大なEU市場への特権的なアクセスを得ることになり、強靭で持続可能な成長を支える柱となることが期待されている。
比・EU間のFTA交渉は2015年12月に初めて開始されたが、ドゥテルテ前政権下での人権問題を巡る懸念から長らく停滞していた。しかし、23年に欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長とマルコス大統領が交渉の再開を発表。24年3月18日から正式に協議が再開され、現在のマルコス政権下で急速に勢いを増している。








