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共同演習「MMCA」完了 日米比、西フィリピン海で

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比米日の3カ国による第15回「多国間海上協力活動」が20日から26日にかけて西フィリピン海で実施され、成功裏に終了

20日から26日まで開催された第15回多国間海上協力活動で、比空軍のFA-50PHファイティングイーグルと編隊飛行する海上自衛隊のP-3オリオン海上哨戒機(国軍提供)

 フィリピン国軍(AFP)は26日、日本、米国、フィリピンの3カ国による第15回「多国間海上協力活動(MMCA)」が20日から26日にかけて西フィリピン海(南シナ海)で実施され、成功裏に終了したと発表した。今年に入って2回目となるこの大規模演習には、海上自衛隊の航空機も加わり、3カ国の相互運用性の強化が図られた。

 国軍広報官のトリニダード大佐によると、今回の演習には①日本(海上自衛隊)からP-3Cオライオン哨戒機②米国からミサイル駆逐艦「デューイ(DDG-105)」、P-8Aポセイドン哨戒機③フィリピンからフリゲート艦「アントニオ・ルナ(FF-151)」、哨戒艦「ガブリエラ・シラン(OPV-8301)」、FA-50戦闘機ほか――などが投入された。

 トリニダード大佐は、演習期間中、エリア周辺の海域で中国人民解放軍の駆逐艦「艦番号174」の違法な存在を確認したと明かした。艦番号174は「合肥(Hefei)」とみられ、中国海軍の最新鋭ミサイル駆逐艦で強力な防空・対艦能力を持つ。中国艦による演習への直接的な干渉はなかったものの、演習エリア近傍で監視を続けていた。

 演習区域は比の排他的経済水域(EEZ)内で、北部ルソンの最北端マブリス島を含む重要なセクターをカバーし、バタネス州バスコの西側海域まで展開された。この海域は、台湾と比を隔てるバシー海峡に隣接する戦略的要衝であり、近年、日米比が防衛協力を急速に強化している。

 演習では、通信訓練や写真撮影などの基本動作に加え、対潜戦(ASW)訓練や、フリゲート艦「アントニオ・ルナ」による実弾射撃などが実施された。

 トリニダード大佐は、「今回のMMCAは、地域の海洋安全保障を強化し、パートナー国との『海洋状況把握(MDA)』を向上させるという継続的な行動を強調するものだ」と総括した。

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