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下院司法委に付託 サラ副大統領への弾劾申し立て

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下院のディ議長は、サラ副大統領に対する4件の弾劾申し立てをルイストロ議員が委員長を務める下院司法委員会に正式に付託

サラ副大統領

 下院のディ議長は23日、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する4件の弾劾申し立てを、ルイストロ議員=バタンガス州=が委員長を務める下院司法委員会に正式に付託した。サラ氏が弾劾に直面するのは今回で2度目となる。

 今回の弾劾申立の根拠は、主に①機密費(機密・情報資金)の不正流用疑惑②自身が殺害された場合に備え、マルコス大統領や他の高官を暗殺するよう命じたとされる発言③公衆の信託に対する背信行為④重大な憲法違反――の4点に集約されている。これらは昨年、下院の3分の1以上の賛成を得て一度は可決された弾劾理由と同一のものだ。

 昨年の弾劾は、下院が弾劾条項を可決して休会直前に上院へ送付したものの、当時のエスクデロ上院議長が「中間選挙を優先するため、弾劾裁判所を招集しない」として審理が見送られていた。

 その後、最高裁判所は今年1月、下院の進め方に手続き上の不備があったとして、昨年の弾劾を「違憲」とする判断を再確認した。しかし、最高裁は同時に「この判決は、ドゥテルテ氏の容疑が晴れたことを意味するものではない」とも明言しており、今回の付託は、手続きを適正化した上での「再挑戦」となる。

 ルイストロ委員長率いる司法委員会は今後、申立内容の「形式的および実質的な十分性」を審査するが、現時点で公聴会の日程は発表されていない。

 2028年の大統領選への出馬を表明したばかりのサラ氏にとって、この法的な包囲網は最大の障壁となる。マルコス政権との亀裂が修復不可能なレベルに達する中、下院が今回はいかに「適正手続き」を遵守し、上院での裁判まで持ち込めるかが焦点だ。

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