ミンダナオ初の製糸場設立へ 繊維産業の振興を促進
ミンダナオ初の製糸場がコタバト市に設立される見通し。農家所得向上と繊維産業の発展が期待される
フィリピン科学技術省繊維研究所(DOST―PTRI)は地域事務所と連携し、ミンダナオの繊維産業を変革する取り組みとして、コタバト市に「地域糸生産・イノベーションセンター(RYPIC)」を設立する準備を進めている。同施設は同地域初の糸生産拠点であり、持続可能な産業発展と技術革新の中核となることが期待されている。比情報局(PIA)が20日報じた。
これまでミンダナオの農家はアバカやバナナ、パイナップルなどの栽培に依存してきたが、付加価値創出の機会が乏しく、収入の伸び悩みや農業廃棄物の未活用が課題となっていた。また、織物業者も高品質な糸の調達に苦労し、輸入品に頼らざるを得ない状況が続いていた。
RYPICでは、これら天然繊維を高品質の糸へ加工し、新たな市場を創出するとともに、農家や地域住民に追加収入の機会を提供する。さらに技能研修の場としても機能し、繊維のバリューチェーン全体の強化につながる。
関係者によると、この取り組みは環境に配慮した生産や文化の継承にも寄与し、ミンダナオを国内繊維産業の競争力ある拠点へと押し上げる狙いがある。政府は同事業を通じて雇用創出と地域経済の活性化を図り、持続可能で国際競争力のある繊維産業の確立を目指している。(川上佳風)








