東ビサヤの貿易額が97%減 25年11月は輸出入とも9割以上減
東ビサヤ地域の2025年11月の貿易額は前年同月比で輸出98%減、輸入97%減と大幅に縮小
フィリピン統計局(PSA)が10日発表した最新の貿易統計報告によると、2025年11月期の東ビサヤ地域における経済活動は、前年同期と比較して極めて深刻な停滞を記録した。同地域の総貿易額はわずか1855万米ドルにとどまり、前年同月の6億5046万米ドルから97・1%という、事実上の市場麻痺に近い減少を見せている。この急激な冷え込みは、輸出入の双方が歴史的な低水準に沈んだことによるもので、地域経済の基盤が揺らぐ事態となっている。
内訳を見ると、輸出額は前年の1億8502万米ドルから348万米ドルへと98・1%も激減し、輸入額も4億6544万米ドルから1507万米ドルへと96・8%減少した。
一方、輸出された物品の「重量」そのものは前年比43・8%増の11万3350トンに達しており、物流の動き自体は活発化しているものの、取引される財の「価値」が暴落しているという事態が浮き彫りになった。
地域の貿易赤字は前年の2億8042万米ドルから1159万米ドルへと大幅に縮小したが、これは経済規模そのものの極端な縮小を意味している。
輸出品目の大半は依然として鉱石、スラグ、および灰が占めており、その価値は313万米ドルと輸出全体の約9割に達している。主要な輸出先は中国で、全体の85・7%にあたる298万米ドルを占めるなど、特定国への高い依存度がリスクとして顕在化した形だ。
一方で輸入品については、韓国からのセメントや石灰、石膏などの建設資材が中心となっているが、輸入量自体も前年より42・5%減少しており、地域内の建設需要やインフラ投資の停滞を反映している。(川上佳風)








