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1月輸出、71億ドルで好発進 13カ月連続のプラス成長

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統計局が発表した2026年1月の貿易統計(速報値)によると、比の輸出額は前年同月比7.9%増の71億ドル(約1兆円)

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 フィリピン統計局(PSA)が発表した2026年1月の貿易統計(速報値)によると、比の輸出額は前年同月比7・9%増の71億ドル(約1兆円)に達した。これで輸出は13カ月連続のプラス成長を記録し、25年10月以来の高い水準となった。

 輸出の柱である電子製品は、総輸出額の56・5%を占める40億ドル超を記録した。世界銀行の最新報告書(26年1月版)が指摘するように、世界的な人工知能(AI)関連の半導体コンポーネントへの旺盛な需要が、比の電子・半導体産業の力強い成長を支えている。

 貿易産業省(DTI)のクリスティーナ・ロケ大臣は、今回の好実績について「市場アクセスの積極的な拡大が実を結んだ」と強調。現在、比の輸出の70%以上が、FTA(自由貿易協定)またはGSP(一般特恵関税制度)の対象国向けとなっている。現政権下で構築された「比史上最も広範なFTAネットワーク」が、地場企業の海外展開に大きく貢献している。

 品目別では、電子製品40億ドル(56・5%)、金4億8880万ドル、機械・輸送機器3億8320万ドル、鉱物資源7億3230万ドルの順だった。

 主要輸出先では、米国12億ドル(16.4%)で最大の市場を維持。以下、香港11億ドル(15・9%)、日本8億7170万ドル(12.3%)、中国6億9180万ドル(9.8%)韓国3億9180万ドル(5.5%)と続いた。

 農産品(バナナ、乾燥ココナッツなど)も堅調な伸びを見せる一方、新たな規制への対応も進んでいる。1月1日から適用された米国の「海洋哺乳類保護法」に伴う輸入比較規則により、ツナ(マグロ)の輸出には追加の証明書類が求められるようになった。

 ロケ貿易産業相は、「電子、鉱物、農産品の全方位での成長は、比製品の品質と信頼が世界で認められている証拠だ。今後もFTA網を深化させ、サプライチェーンを強化することで、年間を通じて安定した成長を確保していく」との決意を述べた。

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