「時代遅れの禁漁は失敗」 ビサヤの漁師団体が政府を痛烈批判
ビサヤ海での禁漁政策は「科学的根拠を欠き、小規模漁師を不当に罰するものだ」と漁業者団体が批判
今月16日にビサヤ海(レイテ、パナイ、ネグロス、セブ、マスバテ各島に囲まれた海域)での禁漁期間が明けたことを受け、進歩的な漁業者団体「PAMALAKAYA-Panay」は、政府が数十年にわたり実施してきた季節限定の禁漁政策は「科学的根拠を欠き、小規模漁師を不当に罰するものだ」と批判し、即時撤回を求めた。
1989年年に発令され、現在は2013年の改正版が施行されている水産資源行政命令(FAO)167号は、産卵のピークとされる11月から翌年2月にかけて、イワシ、ニシン、サバの捕獲と販売を禁止している。しかし、PAMALAKAYAのナサニエル・バガウト広報担当は①気候変動の影響により、魚の繁殖は年に何度も、不定期に発生しており、固定された禁漁期間は実態に即していない②水産資源局(BFAR)は「禁漁により魚の自給率が向上した」としているが、統計には禁漁対象外のバングス(ミルクフィッシュ)や、輸入・養殖物が含まれており、対象魚類の回復を証明するものではない――などの点を指摘し、政策の有効性に疑問を呈した。
最も大きな論点となっているのが、取り締まりの不公平さだ。バガウト氏は、禁漁期間中に162隻の商業漁船が操業していたデータを引用。「小規模な漁師が日々の糧を得ることさえ禁じられる一方で、大規模な業者が資源を搾取し続けている。これはまさに政府の無能の証だ」と批判を強めた。
さらに同団体は、禁漁明け直後に集中して漁が行われる「リバウンド効果」により、禁漁で保護した成果が数日で相殺されてしまうリスクを警告した。
代替の生計手段(ライフリフッド)を与えられないまま職を奪われた小規模漁師の貧困は、深刻な社会問題となっている。








