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ICC逮捕状の執行に明確な手順確立を デラロサ事件で見えた政府の躊躇と混乱

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 ロドリゴ・ドゥテルテは「試金石」だった。ロナルド・デラロサは、比国内で犯された可能性のある人道に対する罪について、比当局に先駆けて調査を開始した国際刑事裁判所(ICC)の手続きを、マルコス政権が承認するという方針を裏付ける事例となった。

 この承認は、国際人道法違反、ジェノサイド、その他の人道に対する罪を定義した2009年の国内法である共和国法第9851号に基づいて行われている。同法は、比政府が国内法に基づきその手続を承認した国際刑事裁判所から指名手配された人物を引き渡すこと、あるいは外国政府が捜査を行っている場合にはその指名手配者を身柄引き渡しすることを認めている。

 ICC逮捕状に関する政策がおそらく固まった今、明確な手順が確立されなければならない。ICCが今後発付する逮捕状を執行するにあたり、法執行機関の間で、もう二度と拙劣な躊躇や悲惨な連携不足があってはならないからだ。

 5月11日から13日にかけて、6ヶ月間の潜伏生活から姿を現し、アラン・ピーター・カエタノを上院議長に据えるクーデターに賛成票を投じるために現れたデラロサの逮捕に失敗した際、当局の躊躇と組織の混乱は如実に露呈した。

 その日の深夜、国民に向けた演説の中で、マルコス大統領は、「国家捜査局に対しデラロサを逮捕しないよう命じた」と述べ、混乱に拍車をかけた。しかし、国際刑事裁判所は、ハーグでドゥテルテ前大統領が直面している人道に対する罪の事件において、デラロサ氏を同氏の「共犯者」として訴追しようとしていたのだ。

 マルコス大統領が声明を発表してから約3時間後、デラロサは親ドゥテルテ派の同僚であるロビンフッド・パディリヤ上院議員の車に便乗し、上院の敷地を後にした。その車を止める者は誰もおらず、車はデラロサをマカティ市で降ろした。当然のことながら、デラロサの行方は再び不明となっている。

 5月20日、最高裁は、デラロサ氏が自身の逮捕差し止めを求めて提出した緊急仮処分申請を却下する判決を下した。最高裁は、14カ月前に提出された仮処分申請について、本案の是非を判断することなく決定を下した。

 最高裁が逮捕を差し止めなかったものの、デラロサ氏は依然として逃亡中であることから、政府は、指名手配中の同上院議員が国外脱出を試みた場合には逮捕すると発表した。

 フィリピン人になりすました元町長のアリス・グオのような人物がこれほど容易に国外へ逃亡できたことを考えると、こうした事態が今後、どのように展開するかは注視すべきである。

 昨日、マラカニアン宮殿は、国家捜査局(NBI)が予想されると述べていた今後の国際刑事裁判所の逮捕状について、直ちに執行されると表明した。これは、NBIの発表によって、ICC事件の他の共犯者たちが逃亡するよう警告されていないことを前提としている。まるで政府は実際には誰一人として捕まえようとしていないかのようだ。(5月25日・スター社説)

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