子どもの人権のために再び団結を 不平等と子どもの福祉がテーマの国連家族デー
5月15日、今年の国連「国際家族デー」のテーマは「家族、不平等、そして子どもの福祉」だった。比の家庭にとって特に時宜を得たメッセージだ。政府の統計によると1750万世帯が貧困状態にあり、不平等な社会を助長する汚職という課題に直面するなかでも、家族は強さを保ち続けなければならないからだ。
ソーシャル・ウェザー・ステーション(SWS)やその他の調査会社によると、比の家庭の約50%が自らを貧困層と評価している。海外比人労働者(OFW)は推定219万人で、海外在住の比人はおよそ1070万人に上る。彼らは、母国における汚職や社会的不平等、そして自分たちや子どもたちの機会の欠如に耐えきれず、より良い生活を求めて海外へと旅立ったのである。
これら219万人のOFWは毎月多額の送金を行い、家族を経済的に支えている。2025年には、彼らは過去最高の356億3000万ドルを母国へ送った。非公式な送金を含めると396億2000万ドルにのぼる。多くの家庭は、特に石油危機など、悪化する貧困状態に苦闘し、伝統的な家族の絆は深刻な脅威にさらされている。
比における家族の団結と連帯の歴史的ルーツは、「バランガイ」と呼ばれる木造船にある。この船は、生き延びたいという願いで結ばれた家族たちを乗せ、何週間も海を渡ってきた。島々にたどり着いた家族たちは、互いに協力し合いながら暮らし、働いた。こうした協力の精神は、「バヤニハン」、すなわち「共同体精神」として知られる。
この植民地時代以前の遺産から、チームワークが強く根付いた文化が生まれた。「ウタン・ナ・ロブ(Utang na loob)」、すなわち「恩義」の念は、共同体における相互扶助から発展し、より深い道徳的義務へと変化した。いわゆる「パキキサマ(pakikisama)」、つまり他者との調和も、小さなコミュニティにおいて平和と秩序、そして協力を維持し、すべての人々が繁栄できるようにするために生まれたものだ。
比の家庭生活において、他にも多くの価値観が根付いている。例えば、教育への愛、自由と正義へのこだわり、病者や困窮者への思いやり、見知らぬ人を温かく迎え入れ食事や飲み物を共に分かち合うこと、そして、不平等や不正義に根ざした貧困や飢餓から子どもたちを守るため、国内外で必死に働き、犠牲を払う貧しい親たちの姿などだ。「マラサキット(malasakit)」、すなわち「思いやり」の精神は根強く、大多数の親が子どもたちを深く愛し、そのニーズを満たそうとしている。
こうした家族の価値観や家族関係そのものが、社会的・経済的要因により、深刻な脅威にさらされている。生活費の高騰、失業、10代の妊娠、そしてソーシャルメディアを通じた搾取といった要因が、家族の結束に多大な負担をかけている。
今日の資本主義社会は、かつて人々が互いに助け合っていた田畑や農場から、家族を引き離している。今や彼らは、職が多い都市の工場や企業で孤立を招くような仕事に従事し、親や祖父母を残して去っていくのである。
また、多くの儀式や説教が現代社会と乖離していることから、教会に通う人は減少傾向にある。政府や社会における弊害に異議を唱えるような、力強く率直なキリスト教的道徳的リーダーシップを教会指導者が発揮していないこと(一部例外はあるものの)により、悪が家族の価値観を蝕む余地を生み出している。
さらに、インターネット上のコンテンツを規制する法律を施行しようとしない政府の姿勢は、比の家庭、若者、そして子どもたちにとって最大の脅威の一つである。サービスプロバイダーは、児童に対する性的虐待のコンテンツを遮断する法律を依然として無視し続けており、政府もこれに加担している。虐待的なコンテンツに容易にアクセスできるため、青年らは6歳という幼い少女に対してさえ性的暴行へと駆り立てられている。
国連児童基金(ユニセフ)によると、わずか1年間で、最大200万人の比の子どもたちが、インターネット上や地域社会で性的虐待を受けているという。子どもの5人に1人近く(17.1~22.4%)が、地域社会や家庭内で性的暴力を受けた経験がある。
これは、すべての比人家庭、そして社会や教会の指導者たちにとって、人権――とりわけ子どもの権利――という枠組みの「バランガイ」に乗り込み、道徳的価値観と人間の尊厳を守るために団結するという、大きな課題なのだ。(17日・マニラタイムズ、シェイ・カレン神父)








