比人介護福祉士候補生ら212人が閉講式 EPA訪日前日本語予備教育事業第18期
EPA訪日前日本語予備教育事業第18期の閉講式がオンライン方式で開催され、看護士候補生17人、介護福祉士候補生195人の計212人が6カ月研修を終え参加した
日比経済連携協定(EPA)に基づくフィリピン人看護士・介護福祉士候補生に向けた訪日前日本語予備教育事業の第18期の閉講式が21日午前、オンライン方式で開催された。国際交流基金マニラ日本文化センターが日本語センター財団=NCF、フィリップ・サンビクトレス学長=の協力を得て、昨年11月から開講してきた訪日前の6カ月間のオンライン日本語研修で、看護士候補生17人、介護福祉士候補生195人の合わせて212人がこの日の閉講式に臨んだ。
閉講式では国際交流基金マニラ日本文化センター・EPAチーム統括者の深澤陽氏があいさつを行い、全面オンラインで行われた同教育事業を振り返った。毎日午前9時から午後4時までみっちりと日本語講習が行われ、1分でも遅れれば遅刻扱いとなり90%以上の出席率や宿題が求められる厳しいプレッシャーや、中には家族の世話をしなければならない状況などにまけず学習に励んだ受講生たちの努力を称えた。
また、奈良時代の遣唐使に加わった阿部仲麻呂の百人一首にもなっている著名な句「天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」を紹介。日本の詩歌の特徴を説明すると同時に、日本で故郷を寂しく思う時にはこの句を思い出して異国の地に出る月を故郷と同じ月だと思い、困難を乗り越えるようアドバイスした。
また、在フィリピン日本国大使館の横田直文・経済公使もメッセージを述べ、「今期第18期の日本語教育修了者たちが訪日するのがちょうど日比国交正常化70周年の記念すべき年に当たる」と強調、日本語の習得で困難に直面することがあっても「まけずに頑張ってほしい」とフィリピン語で呼びかけた。
さらに、ハンス・カクダック移民労働者相もメッセージを伝えた。カクダック氏は候補生たちに「自分たちがどこから来たのか。良いフィリピン人を作り上げている良き伝統から自分が育ってきたことを忘れないように」と訴えた。最近、同氏が移民労働者省の本部ビルに向かって歩いていたところ、前を歩いていた建設労働者が突然意識を失うように倒れたが、周りにいた比人たち5~6人がすぐに駆け寄りこの労働者を介抱する様子を目撃したことも紹介。比人特有の「人を助ける精神」を日本でも発揮して欲しいと呼びかけた。
一方、候補生たちを代表して介護福祉士候補生のカミル・カタラサンさんが「先生たちのお陰で日本語の毎日の勉強が楽しくなった。協力することや諦めないことも学んだ。失敗しても友人と一緒に笑い合えばどんな困難も乗り越えられると思います」と述べ、今後の日本での生活や勉強に取り組む意欲を示した。(澤田公伸)








