フィリピン新聞

マニラ
34度-27度
両替レート
1万円=P3,820
$100=P6145

ドゥテルテ裁判の筆頭弁護人が辞任へ カウフマン氏がICCに申立て

803字||社会

国際刑事裁判所のドゥテルテ裁判の筆頭弁護人だったカウフマン氏が同裁判所に対し辞任を申し立てた

国際刑事裁判所の公判前審議にオンラインで出席するドゥテルテ前大統領
国際刑事裁判所の公判前審議にオンラインで出席するドゥテルテ前大統領=ICCホームページより

 国際刑事裁判所(ICC)でまもなくドゥテルテ前大統領に対する麻薬撲滅戦争にまつわる「人道に対する罪」に関する公判が正式に始まるが、前大統領の弁護団の筆頭弁護人だったニコラス・カウフマン氏が同裁判所に弁護人を辞退する旨を申し立てた。申立ては5月8日付け。弁護人としての1年間の任期契約が今年3月31日に切れたためだと説明している。10日付英字紙マニラタイムズが報じた。

 カウフマン氏は7日にICCの拘置所を訪問してドゥテルテ氏と面会した際、ドゥテルテ氏から新たな弁護人を選任したいとの希望を告げられたという。弁護団を率いる新弁護人の情報については明らかにしなかった。カウフマン氏はICCに対し、辞任した後も裁判に関する機密情報の守秘義務の遵守や裁判の弁護団の活動の継続を支援することを約束している。

 ドゥテルテ前大統領のICC裁判については、カウフマン氏に次ぐ弁護団ナンバー2だったドブ・ジェイコブス氏もすでに辞任を申し立てており、やはり8日にICCから辞任を認める決定が下されていた。ジェイコブス氏はドゥテルテ氏側が弁護団の再編成を進める意向だとして自身の進退を決める必要があったと説明している。

 一方、ドゥテルテ側弁護団は8日、ICCに対して、81歳のドゥテルテ氏が拘置所内で何度も転倒したほか、認知に問題が生じているとして、拘置所内の映像や拘置記録を提出するよう申し立てた。

 また、弁護団側は3月24日付けで拘置所内のドゥテルテ氏が「今日の日付を知らなかったり、今月が7月なのか9月なのかと推定するなど認知機能が低下している」とした上で、同氏に関する映像や医療記録を提出するよう求めているが、まだドゥテルテ氏の病状に基づく釈放に向けた請求は行っていないという。

 しかし、ICCの検察官や原告の代理人らは8日、ドゥテルテ氏を釈放するいかなる試みも拒否するよう裁判部に申し立てている。

社会