チェコ当局が元下院議員を釈放 身柄確保逃した司法相が報告
治水汚職疑惑の渦中にあり1年近く逃亡していたコー元下院議員がチェコ当局に身柄を拘束されたがすでに釈放される
治水汚職疑惑の中心人物の一人とされ海外に逃亡中のザルディー・コー元下院議員が今月16日にチェコ共和国の首都プラハで旅券の不備などで身柄を拘束されたとの情報で急きょ現地に渡航したフレデリック・ビダ司法相は28日(比時間)に在プラハ・フィリピン大使館からオンライン記者会見を行い、チェコ当局からコー元下院議員がすでに釈放されたことを伝えられたと明らかにした。28日付英字各紙が報じた。
司法相によると、チェコ当局はコー下院議員の滞在場所などの情報について、情報保守義務やシェンゲン協定に基づく規定により情報開示出来ない旨を伝えてきたという。
シェンゲン協定は、ヨーロッパ地域で国境検査がなく加盟国間で自由に移動できるシェンゲン圏を設立する取り決め。シェンゲン圏内では旅行者は国境検査なしで出入国が可能で、EU加盟25カ国とスイスなど非加盟4カ国が含まれている。コー下院議員は現在、このシェンゲン圏内で移動や滞在を繰り返しているとみられている。
司法相によると、コー下院議員は計三つのパスポートを所持しているとみられるが、そのうちの一つは2022年9月に期限切れとなっており、当該パスポートがチェコ共和国の入国管理局による摘発対象となったという。また、もう一つのパスポートはすでに公務員特別裁判所によって25年12月に失効処分を受けている。
コー元下院議員は洪水制御事業に関する大規模な汚職疑惑が捜査対象となる以前の25年半ばから逃亡を続けている。同年11月には公務員特別裁判所から東ミンドロ州の総額2億8950万ペソの洪水制御事業を巡る資金流用容疑で逮捕状が発行されている。







