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「殺害脅迫」疑惑を審議へ サラ副大統領弾劾公聴会

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29日に再開される弾劾公聴会でサラ副大統領が2024年に行った「殺害脅迫」発言に焦点を当てた最終的な審議を行う

サラ副大統領の弾劾公聴会
サラ副大統領の弾劾公聴会=国営PNA通信

 下院司法委員会=ジェルビル・ルィストロ委員長=は、29日に再開される弾劾公聴会でサラ・ドゥテルテ副大統領が2024年に行った「殺害脅迫」発言に焦点を当てた最終的な審議を行う。この公聴会は、副大統領に対する弾劾申し立てについて、上院での裁判に移行するための「相当な根拠」があるかどうかを判断する極めて重要な局面となる。

 今回の焦点は、24年11月の記者会見での副大統領の発言。サラ氏は当時、自身に何かが起きた場合に備え、フェルディナンド・マルコス大統領、リサ・アネネタ大統領夫人、フェルディナンド・マーティン・ロムアルデス下院議長=当時=を殺害するよう刺客を手配したという趣旨の、罵倒を交えた発言を行った。

 委員会メンバーのビエンベニード・アバンテ議員=首都圏マニラ氏=は、現職大統領に対するこうした発言は「冗談では済まされない重罪」に該当する可能性があると指摘。フランシスコ・オルテガ下院副議長も、この問題が単なる政治を超え、副大統領としての適格性を問うものであると強調している。議員らは、発言が記録されビデオにも残っていることから、これを言い逃れできない証拠として重視している。

 サラ副大統領は、これらの発言は自身の安全に対する懸念から出た「条件付き」のものであると釈明しているが、ルィストロ委員長は「公聴会は結論を出す場ではなく、裁判に進むに足る証拠があるかどうかを確認する予備調査だ」と述べ、政治的な「雑音」を排して証拠に基づき判断を下す姿勢を示している。

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