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ジャーナリストや学生も犠牲に 西ネグロス州で国軍と武装集団交戦か

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西ネグロス州トボソ町で19日に国軍部隊と武装集団との間で交戦が発生し、武装集団側の19人が死亡。民間人も犠牲か

西ネグロス州での国軍との戦闘で死亡たフィリピン大の学生、アラノさん
西ネグロス州での国軍との戦闘で死亡たフィリピン大の学生、アラノさん=大学学生評議会のフェイスブックより

 国軍発表によると、西ネグロス州トボソ町で19日、町内2カ所で国軍部隊と武装集団との間で交戦が発生し、武装集団側の19人が死亡した。国軍側は武装集団が比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)のメンバーだったと主張しているが、殺害された者の中には地元のジャーナリストの男性やフィリピン大の学生組織のメンバーだった女子学生も含まれており、「交戦」の実態について様々な情報が交錯している。英字紙インクワイアラーが連日報じている。

 同紙の23日付電子版によると、犠牲者の一人は地元ジャーナリストのニコール・レデスマさん(30)。ネグロス島の人権状況や環境破壊、草の根活動の従事者らに関する報道を配信するメディア「パグヒムタッド・ネグロス」を主宰し、ニュース配信機関のオルタミディアにも参加していた。最近では太陽光発電など大規模な再エネ発電事業により自分たちの土地を追われる住民らの闘いを記録したり、砂糖キビ農園の労働者の実態、パーム油農園開発やバコロド市の沿岸埋立事業などに関する情報発信を続けてきた。

 パグヒムタッド・ネグロスについて国軍は、2022年10月のフェイスブックへの投稿で、「同機関による人権報告書はプロパガンダに過ぎず、(比共産党の)民族民主戦線とリンクしている」として比共産党の関係組織だという赤タグ付けを行っていた。

 一方、大学学生評議会(USC)の声明によると、やはり19日にトボソ町で国軍によって殺害されたフィリピン大ディリマン校の学生組織の代表を務めるアリサ・アラノさんは、軍事化による脅威にさらされていたコミュミニティの状況を視察するために現地を訪問していたという。USCは最近、トボソ町の一部地域で国軍兵による軍事化が強化され、約600家族が避難を余儀なくされたと表明していた。

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