37回目にして最後の十字架へ 比最高齢の「クリスト」
37年間にわたりキリスト役として実際に十字架にかけられてきたルベン・エナヘさんが最後となる「磔(はりつけ)」を終えた
ルソン地方パンパンガ州サンフェルナンド市のバランガイ(最小行政区)サンペドロ・クトゥッドで3日、37年間にわたりキリスト役(クリスト)として実際に十字架にかけられてきたルベン・エナヘさん(65)が、酷暑のなか最後となる「磔(はりつけ)」を終えた。今回、エナヘさんは自身の健康状態を考慮し、身体への負担を軽減した形式で37年間の献身(パナタ)を締めくくった。
エナヘさんのパナタは、1986年に発生したビル転落事故からの生還を機に始まった、当初は9年間の予定だったが、後継者不在により37年間延長されていた。
今回の「引退式」では、①ローマ兵役に対し、鞭打ち、蹴り、平手打ちの自制を要請②従来の足への釘打ちは避け、両手のひらだけをアルコール消毒された鋼鉄の釘で貫く③2024年同様、従来の37キロから20キロへと軽量化された木製の十字架を担ぐ――などの特別な配慮がなされた。
エナヘさんは十字架の上で「世界平和」を祈念。「わずか3カ国の紛争が世界全体に影響を与えている」と語り、現在のエネルギー危機にも言及した。
サンフェルナンド市議会は、エナヘさんを「フェルナンディーノの文化的宝」として認定。後継者には、長年控えとして待機していたアーノルド・マニアゴさん(47)が指名された。








