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聖金曜日のキアポ教会に信者集結 51万人超集まるも問題なく終了

701字||社会

聖金曜日の3日、キアポ教会に信者ら51万人以上が集結。暑い中、多くの若者たちが裸足や即席草履でブラックナザレ像の巡行に加わった

キアポ教会近くの路上でブラックナザレ像の台座を引っ張ってくる苦行に参加する若者たち
キアポ教会近くの路上でブラックナザレ像の台座を引っ張ってくる苦行に参加する若者たち=3日午後2時ごろ、澤田公伸撮影

 ホーリーウィーク(聖週間)のクライマックスの一つとされるイエス・キリストが磔の刑に処せられた受難を追想する聖金曜日の3日、首都圏マニラ市のキアポ教会には首都圏や近郊州から多くの信者が集まり、同教会のミサに参加した。首都圏警察マニラ市本部の3日発表によると、信者51万7650人が2日深夜から3日午後にかけてキアポ教会前に集結した。特に大きな混乱やケガ人などもなく同本部によると「宗教行列なども平和裏に終了した」と総括している。英字紙マニラブレティン電子版が3日報じた。

 同本部によると、キアポ教会周辺には同日、警察官やその他の政府職員、ボランティアなど計3160人が配置された。保健省の救急治療センターなどでミサ参加者で気分を悪くしたり、めまいを感じた者たちを受け入れて応急処置を行ったが、その数は397人だった。

 3日午後2時ごろ、記者がキアポ教会近くの路地に行ったところ、多数の若者たちが日陰に集まって体を休めていたり、地元から引っ張って来たブラックナザレ像を乗せた台座を引いて皆で帰途についていた。若者たちの中には苦行のため裸足の者たちもいたが、熱くなったアスファルトに触れないよう裸足の下にミネラルウォーターのひしゃげたボトルや段ボールで即席の草履を作って引きずりながら歩く者も多かった。

 カロオカン市から来たというアランさん(23)は日系企業に事務職として働いている男性で、このキアポ教会への巡礼は毎年、参加しているという。アランさんは「裸足で長距離を歩くのはくじけそうになるが、仲間がいるので頑張れる」と話し、しゃく熱下の苦行にもかからわず笑顔を見せながら歩みを進めて行った。

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