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続くメディア関係者の殺害 不処罰がさらなる事件を呼ぶ

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 メディア関係者の安全確保を推進する大統領直属のタスクフォースが設置されている。しかし、マルコス大統領が就任してから4年近くが経過する中で、9人目のメディア関係者が殺害された。その大半はラジオ関係者である。

 そのうちの3人でラジオコメンテーターのフェデリコ・ゲンペサウ氏は、2022年6月の大統領就任式の前夜、カガヤンデオロ市の自宅前で銃撃されている。

 これらの殺人事件は、国家が関与したジャーナリストに対する組織的な弾圧の一環であるとは見なされていないものの、犯人の逮捕、起訴、処罰は遅々として進展していない。これには、最も注目を集めた事件「ラジオ放送局のパーソナリティ、パーシバル・マバサ氏がラスピニャス市の自宅近くで殺害された事件」も含まれており、当時の矯正局長ジェラルド・バンタグ氏が首謀者として起訴されている。引き金を引いた殺し屋は有罪判決を受け服役中だが、バンタグ氏は依然として逃亡中である。

 最新の犠牲者は、西ネグロス州ヒママイラン市のDNNニュースFMのラジオ番組でホストをしていたジュリート・ディアマンテ・カロ氏だ。報道によると、カロ氏は3月20日、ラカステラーナ町のロブレスにある自宅の庭の手入れをしていたところ白いスポーツ仕様車が近くに停車。乗車していた1人が同氏の頭を撃ち、死亡させた。警察は、地方自治体の臨時職員でもあった彼が殺害された動機について、現在も調査を進めている。メディアの安全保障に関する大統領タスクフォースはこの殺害を非難し、「報道の自由に対する重大な脅威」であると述べている。

 メディア関係者や遺族が求めているのは、非難にとどまらず、ジャーナリスト殺害事件の解決がなされることだ。その襲撃が職務に関連するかどうかに関わらず、未解決の殺人事件はすべて、不処罰を助長しさらなる襲撃が起きる可能性を高めることになる。そして、未解決の犯罪がセンセーショナルであればあるほど、不処罰は深刻になる。その不処罰を終わらせること――つまり、殺人犯を逮捕し、起訴し、刑務所に収監すること――こそが、国家がジャーナリストに提供できる最善の保護なのだ。(24日・スター社説)

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