首都圏に警察官1万人を投入 国家警察、交通ストに厳戒態勢
ジプニー運行者団体ピストンが19日に予定している全国交通ストライキに備え、首都圏だけで約1万人の警察官を配備
国家警察(PNP)は18日、ジプニー運行者団体ピストンが19日に予定している全国交通ストライキに備え、首都圏だけで約1万人の警察官を配備すると発表した。ホセ・ナルタテス長官によると、警察は「市民の安全確保」と「通勤客の足の確保」という二正面作戦を展開する。配備される9979人の内訳は多岐にわたり、固定ポストへの配置だけでなく、バイクや徒歩によるパトロール隊、さらには上空から状況を監視する59人のドローンオペレーターまでもが動員される。
今回の警察の任務は、ストライキによってジプニーなどの公共交通機関が運行を停止することを見越し、警察車両を総動員した「リブレ・サカイ(無料送迎)」プログラムが最大の柱となる。1701人が検問所に、約600人が暴動鎮圧部隊として配置される一方で、1500人以上のモバイルパトロール隊が通勤客をピックアップし、主要なターミナルまで送り届ける体制を整えた。ナルタテス長官は「平和的な集会の権利は尊重するが、公衆の安全を脅かすいかなる混乱も許さない」と述べ、ストライキに乗じた妨害行為には厳正に対処する方針を鮮明にした。
この大規模配備の背景には、マルコス大統領が18日行った「運賃値上げの凍結命令」に対する輸送団体の強い反発がある。大統領は国民の負担軽減を優先して値上げを差し止めたが、燃料代の高騰に苦しむ運転手側にとっては「死活問題の放置」と映っており、明日のストライキは当初の予想を上回る規模になる恐れがある。警察は交通整理に193人を専従させるほか、不測の事態に備えて1600人以上の予備兵力を待機させている。






