相互理解の促進目指す 無償資金協力署名式
遠藤大使がチャイルド・ファンド・ジャパンと「多民族共生を目指した平和教育及び教育環境整備事業」の無償資金協力に署名
遠藤和也駐フィリピン大使は17日、特定非営利活動法人(NGO)チャイルド・ファンド・ジャパンとの間で令和7年度日本NGO連携無償資金協力「多民族共生を目指した平和教育及び教育環境整備事業(単年事業)」の贈与契約書に署名した。資金供与額は32万1273米ドル。
ミンダナオ地方南コタバト州ジェネラルサントス市バランガイ(最小行政区)シゲルは、少数民族やイスラム教徒など、多様な民族背景を持つ住民が共存する農村地域であるものの、貧困や教育環境の不備に加え、部族間・宗教間の価値観の相違が社会の中で認識の隔たりを生じさせており、相互理解の促進が社会課題となっている。特に教育現場における対応の遅れが社会的課題を助長しており、異なる文化的背景を持つ若者たちの相互理解と対話の力を育むことが喫緊の課題だ。さらに、学校教職員においても多様な背景を持つ生徒への適切な対応方法を学ぶ機会がなく、地域の平和に貢献する教育倫理の欠陥が問題となっていた。
こうした課題に対応するため、同地域のバウィン中高等学校の教室を整備するとともに、生徒・教職員に対する平和教育・多文化共生教育を実施することにより、ミンダナオの和平の歴史、地域平和、異文化理解の重要性に関する平和教育を実施する。研修では、生徒が自分自身とは異なる文化に属する人々の考え方、行動、価値観、宗教、慣習、言語などを偏見なく受け入れる姿勢や他者との相互理解力を身に付けることを目的とする。






