フィリピン新聞

マニラ
32度-22度
両替レート
1万円=P3,675
$100=P5740

PCG隊員4人を「不名誉免職」 1月の65人死亡沈没事故

622字||社会

PCGは客船トリシャ・カースティン3の沈没事故に関する調査結果を公表し、出港前検査チームに所属していた4人を不名誉免職処分

 フィリピン沿岸警備隊(PCG)は26日、今年1月26日にスールー海のバルクバルク島沖で発生した客船トリシャ・カースティン3の沈没事故に関する調査結果を公表し、出港前検査(PDI)チームに所属していた下士官ら4人を不名誉免職処分とした。

 PCGのノエミ・カヤビヤブ広報官によると、免職となった4人の隊員は、出港前の乗客数確認および船舶の安全性を担保する「満載喫水線」の適切な確認・文書化を怠っていた。この怠慢により、過積載や安全基準未達の状態での出港を許し、結果として少なくとも65人が死亡する惨事の一因となったと結論付けられた。

 今回の行政処分は現場隊員に留まらず、指揮系統全体に及んでいる。当直将校だったジェストニ・バレット三等兵曹を「一階級降格」、サンボアンガ駐屯地のトリスタン・ジェナー・エレディアノ中佐およびジェイソン・パグボノカン中尉(現・代理指揮官)に対しては「1年間の無給停職」および船舶検査ガイドラインの再訓練が科された。

 PCGによると、ダイバーによる捜索作業は26日をもって終了する。しかし、PCGは引き続き周辺海域のパトロールを継続し、地元の漁師や他機関と連携して「犠牲者に正義をもたらし、海上交通の安全を抜本的に改善する」と強調した。

 カヤビヤブ広報官は声明の中で、「PCGは安全基準への違反を一切容認しない。国民が安心して海を利用できるよう、検査メカニズムと隊員の訓練をさらに強化していく」と述べた。

社会