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「巨額現金配布」疑惑を猛烈批判 大統領府、「お粗末な脚本だ」

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マルコス大統領が複数の国会議員に総額8050億ペソ(約2兆円超)もの現金をスーツケースで届けさせたという疑惑があると明らかに

 フィリピンで「反汚職の闘士」として知られるレビト・バリゴッド弁護士が24日、記者会見を開き、マルコス大統領が複数の国会議員に総額8050億ペソ(約2兆円超)もの現金をスーツケースで届けさせたという疑惑があると明らかにした。バリゴッド弁護士は元兵士ら18人を「運び屋」として名指し、①サルディ・コー元議員の指示で、複数の議員に計8050億ペソを届けた②国際刑事裁判所(ICC)の捜査官向けとされる200万ドル(約3億円)を両替し、アントニオ・トリリャネス元上院議員に渡した――などと指摘している。

 疑惑に対し大統領府は同日「繰り返される嘘であり、お粗末な脚本だ」と強く反論。海軍のマリッサ・マルティネス大佐も、バリゴッド弁護士が「元海兵隊員」として紹介した18人のうち、2人は軍に在籍した記録がなく、残りの大半も過去に「不名誉除隊(懲戒免職)」処分を受けていると発表。金を受け取ったとされるソット上院議長は「相手にする価値もない」と否定している。

 一方、アイミー・マルコス上院議員(大統領の姉)はこの疑惑の真相を究明するための上院調査決議案を提出し、身内からも厳しい目が向けられる事態となっている。

 大統領府のクレア・カストロ報道官は「誰がこのような疑惑を流したのか見当はついている」として法執行機関による捜査に委ねる姿勢を見せており、上院のラクソン議員は「金額があまりに巨額すぎる(国家予算の約15%に相当)」と疑問を呈し、バリゴッド弁護士が挙げた18人の身元調査を軍に要請した。

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