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生徒の読解力不足が深刻 南レイテ、学童半数が2年相当の遅れ

703字||社会

東ビサヤ地方南レイテ州マアシン市では、多くの生徒が学年相当の読解力に達しておらず、政府は補習授業を検討

 教育省によると、ビサヤ地方南レイテ州の州都マアシン市では、多くの児童・生徒が学年相当の読解力に達していないという。地元英字紙サザン・レイテ・タイムズが23日に報じた。

 同省マアシン市事務所のタン主任教育監督官は、小学3年生1233人を対象にした最近の評価で、21・13%が「初期段階以下」に分類されたと報告した。これは学年基準を大きく下回る読解力を意味する。

 評価には、小3向けに単語認識や流暢さ、読解力を測る「包括的迅速識字評価」を使用。小4~小6では、フィリピン語の音読・黙読能力を測る「フィリピン学習者読解評価」により、「自立済」、「要指導」、「有困難」などの各レベルに分類している。

 管轄下63校のうち33校では、48・11%が「2学年下」相当に位置付けられた。7年生(日本の中学1年生)でも小5レベルの読解力にとどまるケースがあるという。学年相当レベルに達している児童・生徒は全体の24・12%にすぎず、7年生に限ると27・78%だった。

 要因として、家庭や学校での読書教材や図書館機能の不足、祖父母に預けられた子どもへの保護者支援の欠如、コロナ禍による学習損失、度重なる休校、さらに過度なインターネット利用による集中力低下などが挙げられた。

 対策として地域事務所は、学年初・中・末に評価を行い、遅れのある児童には集中補習を再受講させるなどプログラムを実施するという。

 タン氏は「地域社会全体での取り組みが不可欠」と強調し、家庭での読書時間確保と地方自治体による学校施設支援の強化を呼びかけた。継続的な支援があれば、マアシン市の読解力向上は可能だとしている。(川上佳風)

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