きょうハーグで開始 「麻薬戦争」巡るICC聴聞会
ドゥテルテ前大統領の任期中に行われた「麻薬戦争」における数千人規模の殺害について国際刑事裁判所の第1予備審判部による罪状認否がきょう開始
ドゥテルテ前大統領の任期中に行われた「麻薬戦争」における数千人規模の殺害について、国際刑事裁判所(ICC)の第1予備審判部による罪状認否(証拠確認)の聴聞会が23日午後(マニラ時間午後5時)、オランダのハーグで開始される。
今回の聴聞会は、23~24日、および26~27日の計4日間にわたって行われる。ICC検察側が提示する証拠に基づき、ドゥテルテ被告を「人道に対する罪」で裁判にかける十分な根拠があるかどうかを予備審判部が判断する。
80歳となったドゥテルテ被告は、健康上の理由と「高齢による衰弱」を理由に出廷免除を申請しICCに認められたため、本人は法廷に姿を現さない。しかし、同被告の弁護団は出廷し、これまで通り①フィリピンはICCを脱退しており、裁判権はない②昨年3月のインターポールによる逮捕と移送は「国家主権の侵害」――などの主張を展開するとみられる。これらの中間申し立てはすでに却下されているが、弁護側は依然として強硬な姿勢を崩していない。
現地ハーグには、麻薬戦争で家族を失った被害者の遺族らと、その弁護団がすでに到着している。一方で、ドゥテルテ氏を支持する元閣僚らも、被告を支援するために現地へ向かっていると報じられており、法廷の内外で緊張が高まっている。
今週27日に予定されている聴聞会の終了後、裁判部は提示された証拠を精査し、約2カ月以内に「公判(正式な裁判)」に移行するかどうかの決定を下す見通しだ。もし罪状が確定すれば、ドゥテルテ氏は正式に被告人として裁判を受けることになり、フィリピンの政治・社会に計り知れない影響を与えることになる。






